笑顔が脳に与える作用
顔の筋肉には、「表情筋」「咀嚼筋」「舌の筋肉」などがありますが、笑顔をつくる時に必要なのが、表情筋。
表情筋と幸福感は、密接な関係があると言われています。
幸福な気持ちを感じながら笑っている人の脳をfMRIで見てみると、前頭前野の特定の部位に反応が見られます。
同じ様に、普通の心理状態の人が笑顔を作った様子をfMRIで見てみると、幸福感がある人と同じ脳の部位に反応が見られたのです。
また、ある研究では、箸を歯でくわえて口角を上げ、作り笑いをするという実験が行われました。
作り笑いをすることで、意欲や快感の感情を司る「ドーパミン」の分泌が活発になり、抗うつ効果が得られたとも報告されています。
つまり、感情が伴っていなくても、笑顔をつくるだけで幸福感を得た時や、楽しいと感じた時と同じ反応が脳に起こることを意味しています。
笑顔をつくることは、自分自身の心と体を「幸福感を得た状態」と同じようにしてくれるのです!
脳の勝手な勘違いという感じでしょうか。
笑顔を作ることで、幸福感が得られるとはなんともお得ですね(笑)
ためしに鏡の前で笑ってみてください。
なんだか楽しい気分になりませんか???
ポイントを押さえれば誰でもキレイに作れる
単純に「笑顔」とはいえ、どうしたら良いのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。
言葉は悪いですが、まずは形から笑顔を作っていくことが第一歩です。
笑顔を作る=口角が上がっていること
口角をどうやったら上げられるか、ポイントを押さえれば誰でもできます。
また、普段笑顔を出すのが慣れていない方が行なうと、ご自身の表情を不自然に感じるかと思います。
しかし、練習することで少しずつ顔を動かすことで、不自然さが緩和されていきますので、何度もチャレンジしましょう。
表情筋は、日常生活の中では全体の20%しか使われていないと言われています。体の筋肉と同様に表情筋も使わないと衰えていくので、表情が乏しいと衰えは加速していくことになります。
特に、笑顔をつくる筋肉は、重力に逆らい上へ引き上げる筋肉ですから、意識的に鍛える必要があります。
笑顔づくりのポイントは4つ!
笑顔の際のポイントは4つ
- 口角が左右対称にななめ上に上がっている
- 上の歯だけを見せる
- 唇の形が、三日月を横にした形である
- 歯ぐきが見えすぎない
皆さん、鏡の前で確認してみてください。
次回のコラムでは、実際にどこの筋肉をどう動かせばいいのかをお知らせします!