フリーランス歯科衛生士を目指すあなたへ
近年、どこへ行っても「歯科衛生士不足」と言われています。
その影響もあり、常勤ではなくフリーランスとして働く歯科衛生士も増えてきました。
「独立するにはどうしたらいいか?」という相談を受けることも多いですが、まず考えてほしいのは、「自分は何のために独立するのか?」ということです。
フリーランスになれば収入が増える!という安易な理由だけでは、一時的に収入が増えても、その後苦労することになるかもしれません。
そんなに甘い業界ではありません。
キャリアアップについては、以前の記事でも書いていますので、興味があればぜひ読んでみてください。
独立前に考えるべきこと
働き方や仕事に対する価値観は人それぞれです。
まずは、自分自身をしっかり見つめ直し、独立後にどのような働き方をしたいのかを明確にしましょう。
また、フリーランスとして安定して働くためには、それなりの技術と知識が必要です。
口では「できます!」とアピールできても、実力が伴わなければ信頼は得られず、歯科業界という狭い世界ではすぐに評判が広まってしまいます。
知識と技術は常にアップデートを!
- 知識は自分から積極的に学ばないと、古いものばかり積み重なってしまう。
- 技術は自己満足ではなく、実際に患者さんやクライアントに価値を提供できるものかどうかを考える。
- 後輩を育成する立場なら、わかりやすく伝える力も必要。
すべてを完璧にこなすのは難しいですが、自分の強みを見つけ、それを伸ばし、活かすことが大切です。
自分の強みを活かすには?
- 自分の強みは何か?
- それは市場価値があるものか?
- どうやったら売れるスキルにできるのか?
これが明確になれば、独立しても十分やっていけるはずです。
幸いなことに、現在歯科衛生士の需要は高く、働き口がなくなる心配は少ないでしょう。
しかし、「ただの歯科衛生士」ではなく、選ばれる存在になるためには、今の自分を見つめ直し、新しい技術や知識を身につける努力が必要です。
私の経験
私の場合、MFT(口腔筋機能療法)をベースに患者さんへ顔のエクササイズを指導してきました。
その経験を活かし、一般向けの「顔のエクササイズセミナー」を開催したのが独立のきっかけです。
20年前は、この分野の指導者も少なく、SNSも普及していなかったため、メディアからの注目も集まりました。
その後、歯科向けに表情筋マッサージや口腔内マッサージのセミナーを開催し、スクールも開講しました。
周りに同じことをしている人がいなかった。
このタイミングと、私の強みが合致したことで、独立が成功したのだと思います。
独立だけが正解ではない
ここまで独立の話をしてきましたが、常勤で一つの職場で長く働くことも素晴らしい選択肢です。
独立することが特別すごいわけではなく、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
人生100年時代、あなたはどんな働き方をしていきますか?