キャリアアップを考える

フリーランスを目指す歯科衛生士へ

人生100年時代と言われる今、皆さんは何歳まで歯科衛生士として働くことを考えていますか?
同年代の友人と集まると、話題が若い頃とは変わり、将来のこと、親の介護、健康について話す機会が増えてきました。

リタイアするまで歯科衛生士として働ける環境があれば理想的ですが、特に個人診療所勤務の歯科衛生士にとって、65歳まで同じように働き続けるのは現実的に難しいことも多いかもしれません。

だからこそ、はやめに「何歳まで、どのように働きたいか?」をぼんやりとでも考えておくことが大切です。
もちろん、時代の変化や環境によって予定通りにはいかないこともあるでしょう。
しかし、あらかじめ考えておくことで、柔軟に対応する準備ができます。

診療所勤務の歯科衛生士の悩み

特に個人の診療所に勤務している場合、院長が何歳まで診療を続けるのか、その後の診療所はどうなるのか、自分はどうすればいいのか、と悩むこともあるでしょう。
大きな組織なら定年まで働く選択肢もありますが、個人の診療所ではそうはいきません。
同年代の歯科衛生士からも「院長のリタイア時期を考えると、このままでいいのか?」「50代になってからの転職活動は厳しいので、早めに動くべきか?」といった相談を受けることが増えてきました。

スキルがあれば、年齢を重ねても働ける場はあるでしょうし、歯科医院自体も多いので仕事がなくなる心配は少ないかもしれません。
ただし、新しい環境に順応するのは年齢が上がるほど難しくなるのも事実です。

また、自分ではそのまま働くつもりでも、医院の中で「老害」になっていないか?という点も気になるところです。
年齢を重ねるにつれて、自分が周囲にどう見られているかに鈍感にならないよう、意識することも大切ですね。

理想の働き方を考える

私が歯科衛生士2年目の時に一緒に働いていた先輩は、60歳を過ぎてもバリバリ活躍しています。
その姿はとてもかっこよく、美しく、憧れの存在です。
「自分は何歳まで、どのように働きたいか?」
これを一度じっくり考えてみませんか?
長期的なキャリア設計をすることで、どのタイミングでどのスキルを身につけるべきかが明確になります。

5年後、10年後の自分の姿をイメージし、将来どのような働き方や暮らしをしたいのか考えてみましょう。

不安をなくすためにスキルアップを

漠然とした不安を感じるなら、スキルアップが解決策の一つです。
まずは、現時点で自分が持っているスキルや知識を整理し、今後どのような力を身につけるべきかを考えてみましょう。
「あれこれ考えている間に10年があっという間に過ぎてしまった!」
なんてことにならないよう、今から行動を起こすことが重要です。
(20代のうちは時間があるように感じますが、あっという間!)

フリーランスの落とし穴に注意!

最近、フリーランスを目指す歯科衛生士向けの開業セミナーなどをネットでよく見かけます。
キャリアアップ=収入アップではありません。

安易に「おいしい話」に飛びつくのではなく、自分にとって本当に必要な知識やスキルを見極めましょう。
フリーランスを目指すなら、ビジネスとしての知識や経営スキルも必要です。
しっかりと準備をした上で、自分に合った働き方を模索していきましょう。

あなたの理想の働き方が実現できますように!

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