顔の筋肉とたるみの関係
顔には大きく分けて以下の3種類の筋肉があります。
- 咀嚼筋(そしゃくきん):噛むときに使う筋肉
- 表情筋:表情を作る筋肉
- 舌の筋肉:飲み込むときに使う筋肉
これらの筋肉はすべて「骨格筋」に分類され、身体の他の筋肉と同じように鍛えることが可能です。
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ほうれい線やたるみの原因「咀嚼筋」の衰え
アンチエイジングにおいて最も重要なのが「咀嚼筋」。
その名の通り、噛むときに使う筋肉です。
特に、側頭筋と咬筋は顔のたるみに大きく関係します。
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側頭筋をチェック
- こめかみに手を当て、軽くカチカチと歯を噛み合わせる
- こめかみの筋肉が動いているのを確認する
- 次に奥歯でグッと噛むと、さらに硬くなるのがわかる
側頭筋が衰えると…
- 目の周りの筋肉が下がり、目元がたるむ
咬筋をチェック
- 耳の前の頬に手を当て、軽くカチカチと噛む
- 頬の筋肉が動くのを感じる
- 強く噛むと、筋肉が大きく盛り上がるのを確認
咬筋が衰えると…
- 頬が垂れ、ほうれい線が深く刻まれる
- 「ブルドッグ顔」の原因に
表情筋と舌の筋肉の役割
表情筋の衰え
- 口角が下がる
- 目元がたるむ
- 無表情になりがちに
表情筋は約30種類もあり、咀嚼筋と連動して動くため、しっかり噛むことが表情筋の活性化にもつながります。
舌の筋肉の衰え
- 二重顎になりやすい
- フェイスラインがぼやける
- 飲み込みが悪くなり誤嚥のリスクが増加
舌の筋肉は、飲み込む際に重要な役割を果たします。
衰えると顔のシルエットが崩れ、老け顔の原因にもなります。
顔の筋肉を鍛えるには?
顔の筋肉は、普段の生活の中で意識的に動かすことが大切です。
- よく噛んで食べる(左右均等に噛む)
- 表情を豊かにする
- よく喋る・歌う(口もとをしっかり動かす)
- 正しい舌の位置に
また、表情筋は薄い筋肉の集合体のため、一朝一夕で変化を感じるのは難しいですが、毎日少しずつ気をつけることで、リフトアップやアンチエイジング効果が期待できます。
ほうれい線や顔のたるみの大きな原因は「咀嚼筋の衰え」です。
食事の際にしっかり噛むことを意識することで、フェイスラインの引き締めやリフトアップにつながります。
噛むことが十分にできていたら、表情筋エクササイズに取り組んでみてください。
生活習慣の改善無しで、顔のトレーニングだけ頑張っても、期待できる効果は少ないです。
まずは、食生活の見直し。
特に食事時間が短く、流し込んでいないか??なども振り返ってみてください。
具体的な食事内容や、エクササイズについては、「顔の老化は咀嚼で止められる」を参照ください。
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