口呼吸にテープは有効か??
口呼吸を改善するために、睡眠時に口をテープで閉じる「マウステーピング」をしている方がいますが、果たしてこの方法は、口呼吸の改善に有効でしょうか??
一部の研究では、口閉じテープの使用により睡眠時の口腔内乾燥が抑制され、いびきの発生が抑制された被験者では睡眠の質が改善する傾向が示されています。
しかし、マウステーピングの効果を支持する研究はまだ限られており、健康効果についてさまざまな見解があるのが実情です。
耳鼻科的な問題がない場合、舌の筋力低下が口呼吸の原因となることがあります。
舌の筋力低下が口呼吸の原因の場合は、テープで口を塞いでも、それは根本的な解決とならず…対処療法に過ぎないということですね。
舌の筋力低下が原因の場合は、舌の筋力を鍛えることで、口呼吸の改善が期待できます。
特に、舌を上あごの正しい位置(スポット)に置くことが重要です。
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舌の位置が低い方や、スポットにしっかり舌をつけることが難しい方は、まずはなるべく長い時間舌を上顎につけられるようにトレーニングしましょう。
ふとした瞬間に「自分の舌は上顎についているのか?」確認するしてみてください。
無意識でも舌が上顎につくようになってきたらOKです。
舌が上顎についていない!という方、以下のエクササイズを行ってみましょう。
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矯正や小児歯科でもMFT(口腔筋機能療法)で、行うポッピングですが、上記のエクササイズは、それにより負荷をかけたエクササイズになります。
ポイントは3点
- より舌小帯(舌の筋)を伸ばすために、口を軽く開けて行うこと
- 舌を吸い付けること
- 吸い付けたまま後ろへズラすこと
舌を動かすことで唾液腺を刺激し、唾液量を増やすので、口の乾きが気になる…という、ドライマウスの方にも最適なトレーニングです。